足立朝日

野鳥の季節 今年もツミがやって来た! 区内4カ所で確認

掲載:2019年5月5日号
さわやかな季節になった。草花が一斉に花開くとともに野鳥が巣作りを始める季節。そして、今年も日本で生息する鷹の中では最も小さいツミが区内の都立公園などに現れた。

 4月中旬。加平3丁目に住むT・Sさん(78)は、いつもの都立公園を散策中「キー、キー、キー」という鳴き声を聞き、「ツミだ! 今年もツミがやって来た!」と思わず小躍りした。
 声がした辺りの木立を眺めてみると、いたいた、2羽、3羽、4羽。2つがいだ。
 眺めていると、オス同士が縄張り争いの空中戦をしたり、オスとメスで疑似交尾があったりと、とにかく動きが激しい。そして、1つがいは公園端のイチョウの大木に営巣した。
 T・Sさんによると、ここへのツミの飛来、営巣は4年目。昨年は、1つがいが4羽のヒナを育て、7月に自立させた。区内では、ほかに3カ所でツミの飛来を確認しているという。
 この日のツミ撮影者は7人。みんな静かにレンズを向けていた。中央本町2丁目在住のA・Tさん(72)は、「ツミもたくさん撮ったけど、オナガやカワセミも撮ったよ」とたくさんの写真を見せてくれた。
 T・Sさんは「最近、カメラの性能も良くなり、綺麗な写真が簡単に撮れるようになったので、カメラマンも増えた。でも、公園は、カメラを楽しむ人ばかりでなく、散歩する人、樹木や花々を楽しむ人々などみんなの公園。撮影に際しては、カメラマンだけの公園でないことを肝に銘じ、公園条例・社会のルールも守って、フレンドリーな雰囲気でカメラを楽しみたいものだ」と話してくれた。
MEMO
 ツミは、シベリア南部、モンゴル、中国、日本などで分布しているタカ科の鳥。日本で最小の猛禽類。猛禽類とは他の動物を捕食する鳥のことで、タカやハヤブサ、フクロウの仲間。するどい爪とくちばしを持つことが特徴。大きさはオスが全長約27cm、メスが約30cmで、羽を広げた状態(翼開長)では約51~63cmにもなる。眼の色が赤いのがオス、黄色がメス。一度に産む卵の数は2~5個で、4~5月に産卵。卵はメスが温め、約30日で孵化、孵化後約30日で巣立つ。
 舎人、中川、東綾瀬と区内に3カ所もの都立公園を抱える足立区は野鳥の宝庫だ。40人いる区の野鳥モニターが区内で確認した野鳥は、2018年(平成30年)10月時点で69種類、延べ3万5471羽。多い野鳥ベスト5は①スズメ②ムクドリ③ヒヨドリ④ユリカモメ⑤ハシブトカラス。


写真上から①/メスのツミ
②/オスのツミは折った小枝をくわえていた/T・Sさん撮影
③/実をくわえて飛ぶオナガ/A・Tさん撮影
④/カメラを構える人たち