足立朝日

第101回 全国高等学校 野球選手権大会 東東京大会

掲載:2019年7月5日号
 夢の甲子園目指して、いざ「決戦」だ!! 朝日新聞社と東京都高校野球連盟が主催する第101回全国高等学校野球選手権大会東東京大会が、7月6日(土)から始まる。足立区から8校が出場するが、青井高校と足立東高校の2校が、部員が足らず他区の高校と合同チームを組む。初戦校、日程、球場も決まった。恒例の出場各校の横顔を紹介する(掲載は順不同)。

●強力打線で足立区から初の甲子園へ!
◆都立足立西高校/江北5-7-1、TEL3898・7020【部員】30人(3年9人、2年16人、1年5人)【監督】芝英晃(43)【キャプテン】加藤拓也(3年、遊撃手)
 昨年は、区内参加校で唯一初戦突破した足立西だったが、次の試合で都立の雄・城東に0対13と完敗を喫した。悔しい負けを糧に日々練習に励み、今年も「足立区から初の甲子園出場」をスローガンに、どの打順からでも得点できる強力な打線を武器に大会へ挑む。
 昨年よりも全体的にレベルアップしており、芝監督も「チーム状態は良い。練習試合でも良い形をつくれている」と自信をのぞかせる。
 キーマンは加藤主将だ。1年生からレギュラーとして活躍する走攻守の揃った選手で、チームをプレーで引っ張る姿はまさに闘将だ。他の3年生も主将をしっかりサポートしてチーム全体の雰囲気も良い。
 その他、今回は4人の投手で挑めるのも強みだ。全員に完投する能力があり、誰がエースになってもおかしくない。その中でも、軸になるのは石田直央くん(3年)で、三振を取ることも、打たせて取ることもできる器用なピッチャーだ。
 加藤主将は「目の前の相手に勝つことを考えて全力プレーで試合に挑みたい」と意気込みを語る。
●個々の能力の高さを活かして壁を越える
◆足立学園/千住旭町40-24、TEL3888・5331【部員】49人(3年15人、2年6人、1年28人)【監督】塚本達也(36)【コーチ】西澤傑【キャプテン】成瀬孝介(3年、外野手)
 今年は4月に28人の新入部員が加わり、練習に熱が入っている。「1年にも怖いもの知らずがいる」と塚本監督。2、3年にとってもいい刺激になっているという。
 135kmを投げるエースの下平翔くん(3年)は、春の大会でホームランを打って攻撃でも活躍。昨年夏、1年生ながら出場した坂田光優くん(2年)が、145kmの速球でエースを支える。
 成瀬主将は「ピッチャーを中心に守備からリズムを作って、接戦で勝ち進める力」をチームに期待。春大会の課題を、練習試合で修正してきた結果、「思うようなバッティングができるようになってきた」という。
 「足立学園のベスト16の壁を越えられるよう歴史を塗り替えたい」と意気込む。
●荒商最後の夏に最高の成績を
◆都立荒川商業高校/小台2-1-31、TEL3912・9251【部員】18人(3年9人、2年4人、1年1人)、【監督】古溝匠(【キャプテン】佐野修斗(3年、中堅手)
 2年後に閉校することから、荒商としては今年が最後の大会となる。定時制があるため、校庭が使えるのはわずか1時間。部員たちは検定や就職活動で多忙の中、熱を入れて練習している。先輩のANZEN漫才・みやぞんが、収録の合間に激励に訪れたこともあり、当時から引き継がれてきたユニフォームが気合を後押しする。
 3年生は1年時から試合に出ていた選手が多く、「春に公式戦で初めて本選に行けたのが大きい。最後にいい歴史を残したい」と古溝監督。2試合完封したエースの木村瀬都也くん(3年)は、スピードに加え多彩な変化球とテンポ良い投球でチームを守る。4番の飯島聖哉くん(3年・内野手)の長打も頼もしい。
 「ピッチャーを中心とした守りで、少ないチャンスで点を取る守りのチーム」と佐野主将。「みやぞん先輩が活躍していて刺激になる。最後に最高の成績を残したい。ベスト16目指して頑張ります」と気合十分だ。
●有力選手3人を軸に持ち味発揮
◆都立足立新田高校/新田2‐10‐16、TEL3914・4211【部員】78人(3年14人、2年19人、1年25人、マネージャー10人)【監督】有馬信夫(58)【キャプテン】小川耕汰(3年、外野手)
 昨年から部を率いている名将・有馬信夫監督は、今年の特徴を「個性があって自由にやってきた」と評する。昨年課題だった生活習慣など野球以外の改善も順調に進み、少しずつ力がついてきた。初戦の豊南はよく練習試合をする相手で、勝機はあると見る。滝口岳くん(3年・投手)、本野赫鵬くん(3年・内野手)、牟田口瑠星くん(3年・外野手)を軸に挑むが、負傷者が出ているのが心配。
 選手たちをまとめる「真面目の塊」(監督談)の小川主将は、「力がある選手3人に回すために、他が持ち味を発揮して繋いでいくチーム」と分析。メンタル面の弱点を克服し、「チーム一丸となって甲子園に行けるよう勝っていきたい」と話す。
●初戦で修徳を倒し2年前のベスト16越え
◆都立淵江高校/東保木間2-10-1、TEL3885・6971【部員】24人(3年9人、2年6人、1年7人、マネージャー2人)【監督】茶川剛史(35)【キャプテン】住吉光栄(3年、一塁手)
 今年の初戦は修徳。そこで勝っても多摩大目黒、第3シードの二松学舎大付属と続き、強豪ばかりの組合せとなった。それでも選手たちは、固くなることなくいつもと変わらぬ自然体で大会へ向けて日々練習を重ねている。
 「どこが相手だろうとやることは変わらない。勝ち上がればいつかは当たるのだから、むしろその強豪校を倒して波にのりたい」と茶川監督。
 攻撃のキーマンは、住吉主将と渡辺旺人くん(3年・一塁手)。2人は学年もポジションも同じライバル関係で、ひとつしかないポジションを争いながら切磋琢磨してきた。最後の夏、試合によってどちらがスタメンか分からないが、どっちの選手が出ても4番打者としてチームに勢いをもたらす点を入れてくれるだろう。
 3年生ピッチャーの和田翔騎くんと滝歩斗くんは、2人ともコントロール主体で打たせて取るタイプの投手なので、1つのアウトを全員でエラーなくとって積み重ねていきたい。
 住吉主将は「2年前のベスト16を目標に、先輩たちの記録を越えたい」と話す。
●3年ぶりの初戦突破へまずは1勝
◆都立足立工業高校/西新井4-30-1、TEL3899・1196【部員】12人(3年2人、2年4人、1年6人)【監督】並木隆広(51)【キャプテン】榎大斗(3年、遊撃手)
 昨夏は9人で戦った足立工業。2人の3年生が引退し7人になったため春の予選会は、青井と日本橋の3校連合チームで戦った。4月に1年生6人が入部し、12人に。3年ぶりの初戦突破へ準備は整った。
 チームは2人の3年生が精神的支柱となって下級生を引っ張る。主将の榎くんは、先頭打者として1打席でも多く塁に出てチャンスをつくる。但野琢磨くん(捕手)は、2年生投手の岩渕祥くんをしっかりとリードして支える。エースの岩渕くんは身長19
0㎝越えで、高身長から投げる球は打ちづらく、あとは丁寧にコントロールできるかがポイントになる。
 組み合せが決まり、選手全員がやる気に満ちている。榎主将も「最後まであきらめない戦いで初戦突破して、目指すは甲子園です」と熱く語る。
●合同チームで全力野球
◆都立青井高校/青井1‐7‐35、TEL3848・2781【部員】7人(2年5人、1年2人)【監督】樋口陽彦(28)【キャプテン】榎本聖斗(2年、外野手)
 昨年は部員が足りず、出場を辞退。「青井野球部の再建に全力をあげる」と宣言した樋口監督は、今年4年目に入った。野球への思いは熱い。
 今年は、単独チームとはいかず、5月の連休明けに墨田区の日本橋(6人)との合同チームが決まり、練習を始めた。6月中旬には埼玉・八潮南、足立工業と練習試合。両試合とも負けたが、「野球の厳しさは、十二分に分かったはず。その中で、試合が出来る喜びをみんな感じたと思う」と樋口監督。
 サウスポーで強気にバッターに向かうエース・下地優がどれだけ投げれるか、弱い打撃がきちっと打てるかがカギ。
●今年も合同チームで出場
◆都立足立東高校/大谷田2‐3‐5、TEL3620・5991【部員】5人(3年2人、1年1人、マネージャー2人)【監督】牛窪大季(29)【キャプテン】井龍憲太郎(3年、三塁手&二塁手)
 同校は昨年に続き今年も人数が足りず、他区の2校の力を借りることになった。北区の赤羽商業、江東区の三商との連合チーム。牛窪監督は「とにかく参加させてもらう、という感じだが、精一杯やってくれると思う」と話す。
 キャプテンの井龍くんは、バッティングに期待、投手の一家龍翔くん(2年)は、思い切って投げられるか、二塁手で1年生の山田雄太くんは、出場の機会をうかがう。豊かな個性を花開かせることができるか。