足立朝日

浪曲の魅力 奈々福がうなり尽くす

掲載:2020年6月5日号
 「今日、嫌なことあって落ち込んでたんだけどさ、奈々ちゃんの浪曲聞いたら元気になって、明日もちょっと頑張ろっかなって思っちゃった」と言っていただける浪曲をやりたいです。明日の、あなたの、活力源でありたい――浪曲師・曲師の玉川奈々福の切なる願いである。浪曲とは、躍動感溢れる節(歌)、啖呵(台詞)、三味線(曲師)で表現される演芸。
 横浜生まれのハマっ子・奈々福は、上智大学文学部卒業後、著名出版社数社に勤務。一生習える「習いごと」がしたいと1994年、日本浪曲協会主催の三味線教室に参加。稽古するうちに浪曲三味線に魅せられ、翌年玉川福太郎に曲師として入門したが、師の勧めにより2001年より浪曲師としても活動開始。
 2004年「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」全5回、2005年「玉川福太郎の浪曲英雄列伝」全5回をプロデュース。2006年12月、奈々福で名披露目。2017年から18年にかけ、「語り芸パースペクティブ」全11回を開催。様々な浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲や、長編浪曲も手掛け、他ジャンルの芸能・音楽との交流も多岐にわたって行う。パワフル奈々福の活動はさらに続く。
 2018年、平成30年度文化庁文化交流使として、中欧、中央アジアの計7カ国で公演を行った。
2019年「現代の観客のこころを動かす語りの芸と、浪曲にあらたな息を吹き込む卓越したプロデュース力」が評価され、第11回伊丹十三賞を受賞。
 一般社団法人日本浪曲協会理事としても、浪曲の魅力・面白さを国内外に広めるために奔走中だ。そんな奈々福にぴったりと寄り添うのは曲師・沢村豊子。浪曲の魅力をうなり尽くす奈々福と、沢村の三味線をぜひナマの舞台で!
【日時】7月18日(土)午後1時30分【場所】かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール【料金】3000円【チケット】TEL5670・2233

写真/(C)御堂義乗