足立朝日

画家・松井純夫さん  こども食堂に「和み」提供 介護事業所の「かどっこカフェ」

掲載:2022年8月5日号
 こども食堂や健康教室を開いている地域交流スペース「かどっこカフェ」(一ツ家2-4-3)に、心を和ませる一角が誕生した。
 白い壁面を飾るのは、カラフルな富士山や区内の公園の中に、無邪気に遊ぶ少年と犬が描かれた風景画。ほっこりとやさしくどこか懐かしいこれらは、保塚町在住の画家・松井純夫さんの油彩画「わんぱくシリーズ」だ。
 スペースを運営しているのは、隣接するNPO法人スマイル・エイジングパートナー(荻田佳奈枝代表)。介護事務所の管理職だった荻田さんが2016年に設立したもので、「利益優先ではなく、地域に開かれたことを、人の役に立ちたいとの思いだけで始めた」という。
 現在はケアプランを作成する居宅介護支援事業所と、認知症対応型デイサービス3事業所を区内で展開。うち一つは、区内唯一の若年性特化型
(40~65歳の認知症対象)となっている。いずれも利用者が体を動かすメニューが特徴で、職員と一緒に公園清掃や昼食を作るなどしている。
 「かどっこカフェ」では、地域食堂(現在はテイクアウトに変更)、ひとり親や独居高齢者、生活困窮者が対象のパントリー(食品配布)、こども食堂支援の格安野菜販売など様々な活動を実施。その一つ「脳の健康教室」の参加者である宮澤千代子さんから勧められて、荻田さんが松井さんの個展を見て感激。絵の購入を検討していたところ、カフェの取り組みを知った松井さんが無償貸し出しを提案し、実現した。
 「いいことをやっているのに、まだまだ地域に知られていないのはもったいない。僕の絵が知ってもらうきっかけになれば。わんぱくが応援に行くよ、ということで」と松井さん。
 作品は「山中湖の春」「ダッシュ」「我は海の子」の3点。7月21日(木)に絵が取り付けられると、荻田さんは「画廊になっちゃった」と喜び「子どもにも高齢者にもかわいいと思ってもらえる絵なので、いやされて欲しい」と話している。

写真/取り付けたばかりの絵の前で荻田さん(左)と松井さん=かどっこカフェで