足立朝日

掲載:2011年2月5日号
 区民が作りあげる「歓喜の演」10周年記念公演が1月16日(日)、西新井文化ホールで行われた。
 一般公募で集まった区民が1年間の稽古を経て舞台に立った。10周年記念として、これまで別々に上演してきた狂言と合唱を融合し群読を加えることで、「白秋の世界」として日本人の言葉による深い表現を目指した。
 出演者は小学1年生から86歳までの130人。満場のお客さんを前に、稽古で鍛えた声を軽快に、時にしっとりと響かせた。6年生の坂本亜美さん(梅島第一小)と坂上になのさん(梅島第二小)は、おしゃべりなすずめ役で出演。3年前から参加の坂本さんは、「狂言は、台詞(せりふ)を言ってみんなを笑わせることが面白い。普段はあまり笑わせることがないので、友だちに驚かれた」。昨年から参加の坂上さんは、「白秋は知らなかったけど知っている歌もあって、この人が作ったんだとビックリ」と話した。
 出番の合間に、子どもたちが大河原宏さん(71)を慕って囲む様子は、本当の祖父と孫のよう。世代を超えた交流が生まれるのも、歓喜の演の醍醐味と言える。
★VOL・11前期参加者募集
 基礎から丁寧に練習するので、初心者大歓迎。本番・練習に参加できる小学生以上、集まれ!
▼「狂言」練習=3月4日~6月24日(毎週金曜)、A/午後1時~3時半、B/午後6時半~9時(ABどちらか)。定員30人
▼「合唱」練習=3月6日~6月26日(毎週日曜)午後6時~8時半。定員150人
【練習場所】ギャラクシティ(西新井駅東口5分)、【費用(約4カ月分)】一般1万円、高校生以下5000円。扇代・楽譜代等実費。【申込み締切】2月25日(金)必着。詳しくはTEL3850・7931

写真/全員が揃ったオープニング=西新井文化ホールで
掲載:2011年2月5日号
 東京足立相撲甚句会(林太一代表)が1月26日(水)と28日(金)、高齢者在宅サービスセンター日の出(日ノ出町/社会福祉法人東京蒼生会運営)でボランティアで相撲甚句を披露した。
 メンバーは、ホールに集まった利用者約30人を前に、「東京名所甚句」などを美声で聞かせた。独特の節回しに、一緒に声を出すお年よりも。「ホイ」や「どすこいどすこい」の合いの手の入れ方を教えてもらい、全員で相撲甚句に挑戦した。
 また、林代表が相撲豆知識を伝授。土俵の屋根の四隅につけられている房は、青(東)は春、赤(南)は夏、白(西)は秋、黒(北)は冬を表しているなど、参加者は興味深く聞き入っていた。
 国技館に何度か行ったという相撲好きの柳光以(みつい)さん(80)=千住1丁目=は、「国技館でも聞いたが、今日の方が迫力があってすごく良かった。うちに帰ったらしばらくは『どすこいどすこい』ですよ。久しぶりに楽しかった!」と、明るい笑顔で語った。
 相撲甚句はお腹から声を出すため健康に良いそうだ。やってみたい人は、TEL5845・3708林太一さんまで。

写真/東京足立相撲甚句会。右から3人目が林代表
掲載:2011年2月5日号
 千住地区に新たな音楽の創造と発表の場を――と、千寿本町小学校を拠点とする「千住シニアアンサンブル」が、1月16日(日)結成された。
 この日は、呼びかけ人の村上忍足立区音楽連盟理事長(83)、村上さんの教え子で作曲家の笹森敏明さんも参加。参加者は、今後の活動を確認して会則を決めた。
 参加した動機は様々。「就職した時に初めての給料でバイオリンを買い、30年以上弾いてきた。この場でさらに楽しみたい」(本木在住、大山光子さん)「音符も読めない状態から、12年前にパーカッションを始め、音楽が生きがいになった」(船越睦生さん、78歳)「中・高時代は吹奏楽団に入り、ピッコロをひいていた。20数年前にフルートを買い、そのままになってしまったので、今回練習したい」(綾瀬在住・廣瀬裕子さん、47歳)、「高校入学後吹奏楽団に入ろうと思ったが、果たせず、ずっと人生の後悔になっていた。今回、ようやく夢を果たせます」(花畑在住、福原登美子さん)など。
 村上さんは「毎回参加者を増やして頑張りましょう」と激励した。
 同会の参加資格は、おおむね45歳以上。練習は、毎週日曜日の午後2時~4時半、千寿本町小を予定。入会金2千円、会費毎月3千円(音符コピー代と通信費)。
問合せ・申込み先TEL&FAX3690・9416村上

写真/なごやかに行われた発会式=千寿本町小で
掲載:2011年2月5日号
 埼玉県立浦和商業高校定時制課程(2008年3月に閉課程)を舞台に、4年間の生徒の成長をありのままに追ったドキュメンタリー映画「月あかりの下で」(製作・配給=グループ現代)の自主上映会が、日本全国で静かに広がっている。2010年度「文化庁映画賞」(文化記録映画優秀賞)他、同作品の太田直子監督が第16回平和・協同ジャーナリスト基金賞(荒井なみ子賞)を受賞。
 2月18日(金)には、都立江北高等学校・柏友館(西綾瀬4-14-30)で「PTA学習会『月あかりの下で』講演と映画の夕べ」と題した上映会を開く。併せて映画に登場するクラス担任であった平野和弘先生の講演も行われる。
 同校関係者以外も自由に参加できるため、当日会場へ。開場午後6時半、上映は午後7時から。参加費無料。
【問合せ】TEL3880・3413同校定時制まで。

写真/月あかりの下で学ぶ生徒たち=映画の一シーン
掲載:2011年2月5日号
 世界大会優勝者の厳斗一(オム・トゥイル)師範が開いているテコンドーオムスクール綾瀬道場で、1月21日(金)、一風変わった体験会が行われた。
 スクールの生徒たちに混じって、汗を流していたのは、足立研究会のメンバー。代表の松本照人さん(㈱マツブン代表取締役社長)、大塚光智さん(写真屋さん21)、織田悠哉さん(㈲ジ・ペックコーポレーション)、谷中洋行さん(㈱宍戸製作所)の4人だ。
 同会は区内事業者の社長や役員などで構成され、区内の店に集まって楽しく食べ、飲みながら、情報交換や勉強をするというもの。議員や議員秘書、フリーアナウンサーなどもおり、現在20人弱が参加している。
 今回は、メンバーの1人である厳師範の職場訪問を兼ねて、テコンドーを体験するもので、昨年に続き2回目。風邪で予定の半数が欠席となったが、4人の精鋭たちは1年間の運動不足を一気に解消する勢い。弟子たちに負けじと、蹴りの連続技などに挑戦。髪を振り乱し、がむしゃらに汗を流す勇姿は、社員やお客さんが見たら驚くに違いない。
 体験会後の集まりではおいしい食事と酒とともに、「新規開拓で心がけること」のテーマを肴に、熱い意見が交わされた。特別参加のオムスクールの若い指導者たちも、熱心に耳を傾けていた。松本代表は「毎回、本当に勉強になる。今後は区内のサラリーマンにも広げていきたい」と話す。自分たちの商売だけでなく、足立区を元気にしたいとの想いが原動力でもあるようだ。

写真/オムスクールの道場で、蹴り技を体験するメンバーたち
掲載:2011年2月5日号
 足立消防署(日下部 和雄署長)は、梅島駅近くの東武線下り電車内で意識を失った69歳の女性をチームプレーで救命した駅員、看護師、歯科医の6人に署長感謝状を贈った。
 感謝状を贈られたのは、板橋警察署員・横田雄太さん(28)、梅島駅の清水一郎助役(45)、同駅員・石崎成彦(しげひこ)さん(33)、同・小野秀人さん(39)、看護師・佐々木景子さん(30)、歯科医・中江啓昭(のぶあき)さん(33)。
 1月6日(木)午後1頃の出来事で、6人で人工呼吸、AEDの操作、心臓マッサージなどを実施、救命したもの。

写真/感謝状が贈られた右から清水さん、石崎さん、一人置いて小野さん、中江さん=足立消防署で
掲載:2011年2月5日号
 1月24日(月)、葛飾区青戸にある城東地域中小企業振興センターで「第5回TASKものづくり大賞表彰式」が行われ、足立区から全10製品が入賞し表彰された。
 今回は、平成21年12月~22年11月までに試作開発された商品で応募があったものを対象に、専門審査と一般審査を行い優秀作品が決定。単独開発部門には26製品、協働開発部門には62製品の応募があり、足立区からは5区中最多の10製品が入賞、〝ものづくりの足立区〟のイメージを印象づけた。
 単独開発部門の大賞に選ばれた『医療器具屋さんが作った耳かき「職人・匠の技」』を製品開発した三祐医科工業㈱(六木1‐12‐9)の小林保彦社長は「昨年は同名の商品で奨励賞を頂きました。今回、お客さんからの声もあり、柄の両方にサイズの違う耳かきを付けました。さらに、耳かき部分がしなるように変更、その人の耳にピッタリ合う商品にグレードアップしたのが良かったと思います」と喜びを語った。
 今回表彰された足立区の製品は次の通り。
【単独開発部門】▼大賞=医療器具屋さんが作った耳かき「職人・匠の技」=三祐医科工業㈱▼優秀賞=机上手工鋏=㈲国治刃物工芸製作所▼奨励賞=RIRIポーチ=㈱グレイスエンブ、い草の香りで、すきっと!!=野村畳店、アートクリーン=㈱グレイスエンブ、純金箔の文字でお位牌のリニューアル=㈱安心堂
【共同開発部門】▼優秀賞=安心安全の家紋入り安心香炉=㈱安心堂ほか、ワクワク!ドッキリ!お買い物ゲーム=㈱安心堂ほか▼奨励賞=光る!反射材カブトムシ・オカメインコ・てんとう虫=㈱ヨシオほか、荷物あんしんくん=村田公子ほか
※TASKものづくり大賞=台東(T)、荒川(A)、足立(A)、墨田(S)、葛飾(K)の5区にある中小企業を対象に、熟練技術や高度な技能を使い、デザイン力や協働力を結集して開発した快適・安心な新たな商品を募集し、優秀作品を表彰する。

写真上/足立区の関係者に囲まれた受賞者の皆さん=城東地域中小企業振興センターで
下/大賞の耳かきを手に小林社長
掲載:2011年2月5日号
 昨年12月6日(月)~12日(日)、マレーシアのクアラルンプールで行われた「第16回アジアマスターズ陸上競技選手権大会」で綾瀬2丁目在住の宮本洋子さん(66)が、65歳以上のクラスで100M、80Mハードル、300Mハードルで見事に1位を獲得した。
 今回、出場した3種目のうちハードル2種目で大会新を記録。この結果に「アジアでは日本が強いので、大会新記録は出ましたが、自分の持つアジア記録を塗り替えられなかったのが残念です」と宮本さん。
 シーズン中は、全国各地の大会に月に1回は参加して回っているという。陸上をやっていて「スタートラインに立てることが何よりも嬉しい」と話す。それは、「自分が健康でなければ立てない場所であり、そこに立つことが元気で長く生きられることだ」と考えているから。〝今日の我に明日は勝つ〟をモットーに、今年の7月にアメリカで行われる世界大会まで元気に走り続ける。
 最後に宮本さんは「マスターズは、どなたでも気軽に始められ、オリンピックのようにきつい練習をして競う大会ではありません。同年代の人と、自分の好きな競技に参加して楽しむ大会です。ぜひ、一緒に参加しましょう」と話す。
【アジア大会での宮本さんの結果】
▼100M=16秒82(1位)▼80Mハードル=17秒63(1位、大会新)▼300Mハードル=1分07秒56(1位、大会新)
※ちなみに、宮本さんが持つアジア記録は300Mハードルの1分02秒92

写真/ハードルを飛ぶ宮本さん=国立競技場で
掲載:2011年2月5日号
 子どもの体力や運動神経の低下に効果的な運動法、コーディネーショントレーニング(以下COT)。様々な種類の運動を組み合わせた遊びによって、子どもたちが楽しく運動の基礎を身につけられるもので、世界各国で取り入れられているという。
 その講座が、東加平小学校(外川澄子校長)で1月15日(土)から始まった。区内でCOTを研究し普及活動に力を注いでいる、コーディネーショントレーニング研究会(大森隆雄会長=北三谷小学校校長)がセッティングし、3月12日(土)までの8回行われる。
 低学年向けの予定だったが、昨年12月に体験会を兼ねた説明会を開いたところ、高学年の希望児童も続出。60人の定員に対して100人が集まり、急遽枠を増やした。
 子どもたちは国語と算数の土曜教室「ワクワクウェーブ」(開かれた学校づくり協議会主催)から体育館に駆けつけ、ワクワクで指導している大学生も参加して、COTスタート。指導員の号令で、体育館中を元気に走り回ったりボールを投げてキャッチするゲームなど、みんな夢中。
 大森校長は「運動が苦手な子も、楽しくやれるのがCOT。やっているうちに、今までできなかったことが自然に身についてきます」と話す。
 本来子どもは、思い切り体を動かすことが好きなもの。外遊びによって、生きていくのに必要な体力や運動神経が養われていくはずが、現代では環境の変化などでその機会が減っている。基礎は大きくなってからでは間に合わない。自分の体を上手にコントロールできるようになるためには、小さい頃に楽しくできる訓練が必要だ。
 COTについての問合せは、北三谷小学校TEL3605・6481大森

写真/おしり歩きリレーに一生懸命!=東加平小で
掲載:2011年2月5日号
 ㈶足立区体育協会(中村猛夫会長)の新年賀詞交歓会が、1月21日(金)夜、区役所14階にあるレストラン「ピガール」で開かれ、加盟37団体の代表者ら約100人が新年の決意を新たにした。
 始めに挨拶に立った中村会長は「昨年度、ジュニアスポーツの分野ですごい成績を上げているのは、嬉しい限りだ。今年もこの成果を高めていきたい。体協は、4月から公益財団法人として新たなスタートを切るが、区民の誰もが参加出来るような事業を考えたい。また、2年後の東京国体目指し、心と体を一つにして頑張ろう」と語った。 西條直樹副区長、古性重則議長ら来賓の挨拶の後、乾杯し、参加者は親しく懇談した。

写真/挨拶する中村会長=レストラン・ピガールで