足立朝日

羅針盤 VOL.92

掲載:2019年5月5日号
 千住中居町21-1に「イトー児童遊園」というこじんまりとした公園がある。北千住駅西口のバス通りを国道4号線(日光街道)を越え、最初の小さな交差点を左折してすぐのところにある公園だ。広さ595㎡。「子供像」と名付けられた2人の子どもの彫刻があり、開園記念植樹として米国・ワシントンからの里帰り桜が先日まで見事な花を咲かせていた。
 ここが、イトーヨーカドー創立者の伊藤ゆきさん(現伊藤雅俊名誉会長の母)と長男・伊藤譲氏の夫人・せきさんが昭和34年(1958)から同57年(1982)まで住んでいた場所だ。千住はイトーヨーカドー発祥の地であり、「地域の皆様への感謝の気持ちをこめて」と、せきさんから足立区に寄贈された。区はこれに応えて昭和63年(1988)にこの児童遊園をオープンさせた。ブランコとすべり台が置かれた静かな場所で、とてもいい雰囲気のスポットだ。
 この3月にヨーカドーが「千住食品館」として戻って来た。連日すごい賑わい。オープニングには、伊藤名誉会長も姿を見せたが、3~13階が高級マンションで1、2階のみの食品館となった狭い売場を見て、ゆきさん、せきさんは、何と言うだろうか。 (編集長)