足立朝日

この本

掲載:2021年10月5日号
★「マスカレード・ナイト」東野圭吾著/集英社刊/979円(税込)
 ホテル・コルテシア東京のコンシェルジュ・山岸尚美と、警視庁捜査一課の敏腕刑事・新田浩介の名コンビが、英知を結集させて難事件を解決に導く「マスカレードシリーズ」第3弾。
 警視庁に「女性の死体があるかもしれない」という情報が入り、若い女性の変死体が発見される。時を同じくして、「ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れる」という密告状が届く。密告者は同じ人間なのか? 犯人を知っているのならば、なぜ伝えないのか? 密告者と犯人は、同一人物なのか?
 新田は、潜入捜査のために再び、ホテルマンとして同ホテルのフロントに立つ。
 今回も、ホテルには様々な事情を背負った宿泊客が訪れ、物語を彩る。どのような依頼にも決して「NO」とは言わない山岸が、深い経験と仕事に対する熱意・責任感をもって、想像を絶するリクエストに次々と応えていく様子が圧巻で、胸のすく思いだ。
 カウントダウン・パーティでの目玉・仮面舞踏会が迫る中、顔も判らない犯人をどのように逮捕するのか!? いつもは的確な判断で新田を補佐する山岸が、良かれと思った行動により、危機的状況に陥る。山岸の運命は!?
 同書も映画化され、9月17日から公開中。新田は木村拓哉、山岸は長澤まさみが演じ、前作同様、スリリングな展開で、ハラハラドキドキの連続だ。